筆者は中古戸建ての売買取引の現場で契約の立ち合いを依頼されることがあるのですが、そこで「『境界標』は必要な点にすべてありますか?」と聞くと、不動産業者から曖昧な答えが返ってくることがあります。「境界標」には杭(くい)や金属のプレート、鋲(びょう)などが用いられ、境界標を結ぶと境界線ができます。売り主に聞いても、住みながら境界標を気にすることはあまりないでしょうから、ほとんどの場合が曖昧な回答になってしまいがちです。ただ、土地の境界線が不明確だと、隣の土地の所有者などとトラブルになることも少なくありません。