首都圏の中古マンションは2015年初めごろから在庫が積み上がり、現時点で08年12月以降、最多となっています。こうした状況にもかかわらず、成約単価は13年以降、上昇を続けてきました。要因の一つは異次元緩和による住宅ローン金利の低下です。金利が下がることで、元本と利息の総返済額が同じでも借りられる金額が増え、結果として価格が上昇し続けたのです。これ以上の金融緩和は難しいとみられる中、在庫がここまで積みあがっている状況で、今後の中古マンション市場はどのように変わっていくのでしょうか?